宮城県仙台市、臨済宗妙心寺派 少林山保春院のウェブサイトです。

佛説盂蘭盆経(ぶつせつうらぼんきょう)

2016/07/29 (金)

 早くも「お盆号」の原稿を書く時期になりました。時の経つのは実に早いですね。
 お盆行事のルーツは標記のお経になりますが、中国や朝鮮半島の「祖先崇拝」の影響により、更には日本独特の風習に相まって、現在のお盆行事になったのです。その為に日本各地で多少異なった姿になっているのは「歴史・風俗の違いに依るもの」とご理解ください。お盆に関しては見飽きる程書いてきましたので、少し目先を変えて、仏教の根本理念である「三法印」について書きます。

 「三(さん)法(ぼう)印(いん)」とは「仏教の根本になる三つの教義の旗印」と解釈して良いでしょう。

第一、「諸(しよ)行(ぎよう)無(む)常(じよう)」
 これは「ものみな、うつりゆく」この世に絶対永遠不変というものは存在しない。一切のものは無限に流れて行く。有名な言葉に「朝に紅顔ありて、夕べに白骨となる」。もっと解りやすく言えば「確実に誰もが毎日毎日老いている。どんなにあがいても」という事です。

第二、「諸(しよ)法(ほう)無(む)我(が)」
 この世にあるものは、ひとりにあらず。全てのものが単一で存在する事は絶対に無い。「おれが、おれが」という自我は実在ではない。「どんなものでも、必ず関連しあって存在する。おれ一人で・・・・・という事は決して出来ない」ということです。
第三、「涅(ね)槃(はん)寂(じやく)静(じよう)」
 おのれなきものに安らぎあり。自我意識が強ければ強い程、あっちでぶつかり、こっちでいがみ合い、いろんな所で摩擦が発生する。まさしくメラメラと燃えている炎です。そのメラメラと燃えている自我意識・自己中心を全て捨てなさい。ローソクの炎をふっと吹き消した状態を涅槃といいます。心の炎を吹き消してみなさい。シーンとした落ち着いた心になるでしょう。これを寂静といいます。
 総括すると、一日一日を大切にし、みんなと仲良く助け合い、心静かに暮らしましょう。ということですね。
「自我の塊、怒りや怨みの心など」は、太平洋のど真ん中にでも捨ててくれば、心穏やかになりますよ。お釈迦様が悟られて、最初に説法なされたのが三法印です。仏教で一番大切な御旗ということです。

 法(ほつ)句(く)経(きよう)第二〇一に
 勝ものは怨みを受ける。
    負けるものは夜も寝られず。
 勝つと負くるとをはなれるものは、
    寝ても醒めても安らかなり。


 この安らかな心で日常を過ごしているか、逆に自己中心な不協和音の中で過ごしているか、御先祖様に報告し見ていただくことも『お盆の大事な目的』です。
難しい事ですが、努力精進することこそが肝要なのです。
精進・精進、お互いに頑張りま

境内案内

本堂 - HONDO -

平成26年に落成した禅宗方丈様式の本堂です。本尊「聖観世音菩薩」と、伊達政宗公ご両親のお位牌を安置しています。また、民間信仰として古くから伝わる不動明王「牡丹餅不動」も安置しています。

蔭涼軒 - INRYOKEN -

本堂再建の際に仮本堂として建てられ、東日本大震災の時には避難所にもなりました。檀徒の方を優先に、地域の方にも通夜会館、諸会議、展示会等でご活用いただけます。また、各種研修も受け入れています。

山門 - SANMON -

開山 清嶽和尚さま350年遠諱、保春院殿370遠年忌の記念事業として、建設されました。現在は瓦の破損と雨漏りによる腐敗のため解体保存中です。

位牌堂 - IHAIDO -

安置を希望する檀徒の位牌を預かる場所です。永代供養のための位牌も安置しています。

永代供養塔(三界萬霊塔) - EIDAI KUYOUTO -

後継者がいない方、墓じまいの方の為の合同永代供養墓です。年に一度、合同法要を行います。一般の方もご利用できますので、詳しくはお寺までお問い合わせ下さい。

動物霊園 - DOBUTSU REIEN -

家族の一員として一緒に生活してきた動物のお墓です。毎年春に合同法要を開催しています。 近隣の方もご利用できますので、詳しくはお寺までお問い合わせ下さい。

茶室(一華庵:いっけあん) - CHASHITSU -

宮城刑務所で亡くなられた方を供養するために建てられた茶室で、保春院に移築されました。現在は老朽化が進行したため、解体保存中です。

白山神社 - HAKUSAN JINJYA -

保春院の境内にある神社です。正式名称は「白山妙理大権現」といい、毎年春には例大祭が行われています。

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